先日、臨床心理士の先生による自己愛性パーソナリティ障害
についての勉強会に参加いたしました。
私は一般のメーカーで働いておりますが、社内でも
「あの人は自己愛性パーソナリティ障害だから」とか
「自己愛人格障害だから」など
といった言葉を耳にすることがあります。
ただそれは職場において素人が、扱いずらい人、変わった人を
ひとくくりにして使う傾向があり、
本当にパーソナリティ障害の診断がつくのは全く別の次元の話だ
ということが理解できました。
今回は、勉強会に参加して私が感じたことと理解したことを
共有させてくださいね。
自己愛性パーソナル障害ってどんなひと?
職場の場合
私は”職場におけるハラスメント”に関する学びも並行して行っています。
職場での自己愛性パーソナル障害の方の行動としては
下記のようなパターンが見られるといわれています。
- 自分はできるアピールがすごい。根拠のない自信を持っている。
- 自分が認められないとすねる。嫉妬しやすい
- 平気で人を利用する
- ターゲットに対して攻撃・ターゲットが孤立するように仕向ける
- 立場が危うくなると被害者になる
- 共感性に乏しく
これだけみると、部署に一人くらい頭に浮かぶ方がいるのでは。。。
年配のベテランの生き字引のような存在の方などは
このタイプに近いかなーなんて思ってしまったり💦(ごめんなさい)
でもそれは、傾向が似ているだけであって、パーソナル障害とは限りません。
もしも直接の上司が自己愛性パーソナリティ障害のタイプだと、部下は大変でしょう。
上に認められることしか考えない、部下を利用する上司!!
想像しただけで部下は大変そうだと思ってしまいます。
職場内にこのタイプがいることで、職場の雰囲気が悪くなりそうです。
家庭の場合
では家庭ではどうでしょうか?
家庭のような狭い世界では、
周りの家族のタイプや、受け取り方・パワーバランスで
感じ方がそれぞれかと思います。
自己愛性パーソナル障害の症状のチェック項目としては下記があげられています。
- 自分は特別で偉大だと思いこむ
- 成功、権力、才気、美しさ、などの理想的空想にとらわれている。
- 自分が特別であり、ほかの特別なまたは地位の高い、人、集団、にしか理解されない、
あるいはその人たちと関係があるべきだと信じている。 - 過剰な賞賛を求める。
- 特権意識。つまり、自分は特別な配慮や贔屓(ひいき)されるべきだと期待している。
- 対人関係、、自分の利益や目的のために他人を利用する。
- 共感の欠如。他人の気持ちを理解しようとしない。
- 自分以外の優れた他人に嫉妬する。あるいは、他人が自分に嫉妬していると思い込む。
- 尊大で傲慢な行動や態度。
家庭ですと偉大さや才能をアピールする場面は少なく、
ちょっとわがままな、かまってちゃんタイプ と似ている部分があると思いませんか?
度合いによって、自己中心的なタイプ、かまってちゃんタイプ、で割り切れる場合と
自己愛性パーソナリティ障害の診断が正式に降りる場合とあると思います。
どちらにしても家族の誰かがこのタイプで、
周囲がそのタイプの人に巻き込まれ、不愉快な思いをしているなら
辛いことに変わりはありませんね。
接し方のTips
職場でも家庭でも、このタイプの周囲の人は
少なからず辛い思いをされていると思います。
まずは、自己愛パーソナリティ障害の特性を理解して
必要以上に巻き込まれないように、
そしてご自身の感情を揺さぶられないように
心がけることが大切だと思います。
もし対応で自分自身が追い詰められそうなときは一人で抱えず、
精神科やカウンセラーなどに
相談してみてはいかがでしょうか。
残念ながら、このタイプの人への治療はとても難しいようです。
そもそも自分がこのタイプだと認識できない場合が多いようです。
うつ症状や眠れないなど、別の症状があり、
結果的にうまく治療に結び付けられればいう事はありませんが
そうでない場合は病院に行くまでのハードルが高いですよね。
相手を”どうこうしよう”とか”治そう”などと思うと
自分が疲れてしまいます。
ある程度の距離と毅然とした態度で、
冷静にまきこまれないように
心がけることが大切なのではないでしょうか。
本やインターネットなどではさまざまな対応方法が書かれています。
使えそうな対応方法は試してみるのもいいかもしれません。
ただ、特に職場の関係者がそのタイプの場合は
早めに職場のカウンセラーなどに相談することをお勧めします。
「自分の職場環境と心を守る」
それを一番に考え、
一人で抱え込まないようにしましょう。
今回は講座を受けて学んだことを受け個人的意見を述べています。
私は専門家ではありませんので、
もし現在この状況に悩んでいる方がいましたらぜひ専門家に相談されることをお勧めします。
職場も家庭も居心地の良い環境になりますように・・
さいごに
幼少期から思春期にかけての
”自己愛が成長する過程での経験”が
この障害に影響しているともいわれています。
そういった話を聞くたびに、私の子育ては大丈夫だっただろうか。
我が子の幼少期は大丈夫だっただろうかと
振り返ります。
過ぎてしまえば、あっという間だった子育て期。
その時は 何が正解で 何が間違っているのか
わからないまま必死で子育てしていました。
私の価値観で、経験させたり、承認したり、避けたり、選択したり・・・
もし我が子がこのような状態になったらと思うと
不安でなりません。
大人になっても我が子は我が子。
子供たちのメンタルが健全に育っていること願いたいですね。
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