家族問題コンサルタント まみです♪
いつもご覧いただきありがとうございます。
昨年、私は
ハラスメントアドバイザー
という企業の労務向けの資格を取得しました。
けれど、その資格試験のテキストにも試験問題にも「モラルハラスメント」の
文字が出てこないのです!!
パワハラ、セクハラ、カスハラ、マタハラ…
たくさんのハラスメントに関する学びがあるのですが
なぜか「モラハラ」 だけない!!
なぜ?っと思ったのですが
実はそれには、ちゃんと理由がありました。
モラハラ(モラルハラスメント)とは?
そもそも、一般的な解説として
モラハラとは「モラル(道徳)」+「ハラスメント(嫌がらせ)」を合わせた造語で、
精神的な暴力・嫌がらせを指します。
簡単に言うと
モラハラとは、暴力のように手を出すわけではなく、
言葉や態度で相手をじわじわと傷つけるような、
精神的な嫌がらせのこと。
たとえば…
- 何か話しかけてもずっと無視される
- 「お前はダメだ」「何をやっても失敗する」と言われ続ける
- 家族の前でバカにされる
- 過剰に干渉されたり、束縛される
こうしたことが繰り返されると、心がすり減ってしまいますよね。
じゃあ、なぜ会社では「モラハラ」と言わないの?
その理由は、大きく4つあります。
①モラハラは“正式な言葉”じゃないから
- 「パワハラ(パワーハラスメント)」や「セクハラ(セクシャルハラスメント)」は、
厚労省や労働政策において法的・行政的な定義があります。 - 一方で「モラハラ」は、法令やガイドライン上で明確な定義がなく、
どちらかというと“あだ名”のような立ち位置なのです。
② モラハラは“家庭や恋人”など、プライベートな関係で多いから
モラハラは、特に夫婦・家族・恋人など
「上下関係ではない、親密な私的関係の中で起こる」ことが多いため、
企業の労務管理の枠とは少しズレていると認識されがちなのでだそうです。
③会社では“モラハラ的な言動”も、パワハラの中に含めて考えている
企業内での精神的な嫌がらせは、
「パワハラの6類型(厚労省)」の中の「精神的な攻撃」などに含まれています。
たとえば、無視されたり、言葉で傷つけられるようなことがあっても、
それは「精神的なパワハラ」として扱われます。
わざわざ“モラハラ”という言葉を使わなくても、対応できるようになっているのです。
④ モラハラの判断は主観的で曖昧になりやすいから
モラハラの多くは、言葉や態度によるもので、
「受け手がどう感じたか」によって判断が分かれます。
そのため、企業としての対応ルールに落とし込みにくいのも理由です。
まとめ
「会社では使われない=大したことじゃない」というわけではありません。
むしろ、家庭内のモラハラはとても深刻で、気づきにくく、長く苦しむ方も多いのが現実です。
もし、「これってモラハラかも?」と感じたら、ひとりで抱えずに、
信頼できる人や専門家に相談してみてくださいね。
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