中学受験で受験校を決めるときに
「男子校?」
「共学校?」
で最初に悩むと思います。
私自身はずっと共学だったので、
あえて男子校にしなくてもいいのでは?
考え方が偏るのでは?
女性の免疫が付かないのでは?
っと当初は思っていました。
我が家は
男子校出身男子
共学校出身女子
のふたりが成人しています。
卒業してから思う本人たちの考えや親目線の考えを含めて、メリットデメリットをご紹介。
ぜひ最後までご覧になって、選択の際の参考にしてくださいね!
今回は我が家の経験談を元にお話ししています。
男子校・共学 という違いもありますが、
学校のカラー(校風)の違いも大きく関係しますので一概には言えません。
どんな学校にもメリットとデメリットが存在し、受け取り方も人それぞれ。
最終判断はその学校をきちんと見てお子様とのマッチングを考えてくださいね!
男子校メリット
我が家が考える男子校のメリットは4つあります
勉強や部活に集中できる環境のため、進学実績がそこそこよくチャンスが平等
周りを気にせず、のびのび本音で過ごせる
友情や絆が強くなり、大人になってからのもビジネスチャンスにつながる
学校の面倒見が良い
では、ひとつづつ詳細をご紹介します。
勉強や部活に集中できる環境のため、進学実績がそこそこよくチャンスが平等
そもそも、男子校は、偏差値がまずまず高めの学校が多いです。
そして男子校ならではのコネクションがあり推薦枠も多く、受験の進学実績も良い傾向があります。
女子特有の、提出物がとても丁寧で綺麗だったりする子が少ないため、テストの結果と標準的な提出物の内容で平等に評価されますので、
共学でありがちな、推薦枠の上位は内申点の高い女子が全部持っていく
というようなことになりません。
また、先生方は生徒たちの将来を見据えた発言をしてくださいます。
息子の学校では
「ここにいる君たちの多くは将来人の上に立つ人間になる。
ビジネスで成功するには人脈が大切だ。
ここで知り合った友人をどういう形で将来つながるかわからないのだから、お互いを尊重し、友情をはぐくむように」
「恋愛などの青春を捨てて男子校に通っているのだから、勉強と部活に没頭してなにかを残そう。
いい加減に時間を過ごしては何も残らない」
こういった言葉で子供たちを鼓舞してくださいました。
結果、友人同士を尊重し、勉強と部活に没頭する(それしかやることがないという息子の意見もありますが…)ので、無駄なイジメもなく、目の前のことに集中できる環境で過ごすことができました。
周りを気にせず、のびのび本音で過ごせる
これは一番大きいのではないでしょうか。
馬鹿なことをしても、言っても、下ネタで盛り上がっても
それを冷ややかな目でみるような女子や、注意するようなしっかり者の女子がいないため
思ったことを自由に発言・行動できる環境にあります。
異性の目がないため、カッコつけたり悪ぶったりする必要もなく、見た目の良し悪しで序列もつきません。
多少キモくても、オタクでも、個性の一つとして受け入れられ、いじめの火種になりずらく
無駄に思いつめたり、傷ついたりすることも少ないです。
また、先生方は多少の馬鹿な言動はおおらかな目で見ていますが、
道に外れた事や本当に悪いことに対してはかなり厳しめの指導をしてくださいます。
今でこそ手は出ないと思いますが(そんなことしたらSNSで大変なことに…)厳しい口調でご指導くださいます。
だんだん年頃の息子をコントロールできなくなってくる頃の母にとっては先生がありがたい存在です。
部活動なども盛んですし(それしかやることがない…息子談)共通の趣味の友達を見つけやすいこともあります。
共学ですと、からかわれてしまうとかカッコつけたいという気持ちから、言いずらいような自分の趣味嗜好も男子校ですと話しやすい環境にあり、仲間が見つけやすいようです。
友情や絆が強くなり、大人になってからのもビジネスチャンスにつながる
これも男子校ならではかなっと思うのですが、
同じ学年の横のつながりだけでなく、部活などを通しての、縦のつながり の絆も強い印象です。
在校生時代から、先輩や後輩とごはんに行ったり、出かけたりもありましたが、
卒業してから、大学時代や就職してからも、同じ学校出身というだけで、距離が縮まるようす。
結果、何かにチャレンジするときも、誰の知り合いの誰と同じ部活だった先輩…のように、人脈を活用して紹介してもらう事も多く、人脈の広がりが共学に比べて広いと感じます。
学校の面倒見が良い
我が子が通った男子校だけかもしれませんし、男子校全般に言えるかはわかりませんが、
男子校は男の子に添ったフォローをしてくれるので親としてはありがたい限りでした
例えば、
大切な配布物や成績表はマメに保護者会を開いて直接親に渡してくれる
男の子あるあるですが、配布物を親に出さない、成績表はくしゃくしゃにして見せない
そういったことが日常的にあるということが大前提で対応する仕組みが出来ています。
保護者会では毎回、
「お子さんから聞いたかもしれませんが…ま、聞いてない方が多いかと思いますが…」
っと冒頭におっしゃるくらい、男の子の性質を理解されています。
中には若干反抗期の子もいるので、挨拶とお小遣いの要求の時しか息子と会話をしないという親御さんも多く、親としては様子がわからずもやもやすることも多いのですが、
それが大前提で学校も対応してくれるので、親は安心できました。
学校生活も時々写真を撮って保護者会で見せてくださったり、こちらが学校での様子を聞いてもめんどくさがらずに教えてくださいました。
「10代の男の子なんてそんなものですよ」っと面倒見てくださり、良い師弟関係があるんだなという印象です
男子校デメリット
我が家が考える男子校のデメリット。息子と話しましたが大きくは下記の3つかと思います。
青春要素が少ない(と思っている)
異性慣れしない
若干視野が偏る
青春要素が少ない(と思っている)
親から見ると十分青春している!っと思っていましたが、本人は多少の物足りなさが残っているようです。
共学に行ったら彼女ができて、ドラマや映画のような恋愛ができたかも…とか
たらればの世界が妄想されるようです。
でも、共学に行けば全員が彼女ができるということでもありませんし、その中でも部活と勉強だけに没頭するような子もたくさんいます。
逆に恋愛経験がないことを男子校だったという環境のせいにできて良いんじゃないの?っと思いますが
本人は、若干の物足りなさがあるようです。
異性慣れしない
これは間違いないです。
女子とのコミュニケーション不足になります。
兄妹に女の子がいればよいのですが、いない場合は母親以外の女性と全くコミュニケーションをとったことがない子も。
ただ、SNSや塾で知り合うこともあり、出会いの場はゼロではなく、本人がかなり積極的に行動すれば多少なりとも出会いはあります。
現に息子の男子校同級生の中にも、小学校の同級生女子経由で女友達を増やしている子や
塾やいつも勉強している図書館で友達を作る子もいました。
親目線でもうしますと、大学に入学して急に女子のいる環境になるので、
異性とのコミュニケーションがとれるのか?
今まで交流がなすぎて、女子から見て変な人にみえるんじゃないか
などと、心配していました。
けれど実際は全くそんなことはありません。
女子とのコミュニケーション不足は間違いなくありますが、それが弊害になることはあまりないのではないかなっと思います。
若干視野が偏る??
これは実は本人や親の私はあまり感じていません。
ただ、娘が男性の友人と食事に行くと、この人男子校出身だろうなっと言動でわかるというのです。
一言で言うと、視点が男子校っぽいっというのですが
例えば
男子校出身の人は趣味とか自分の好きな事を自分ワールドで話してくる
(こっちが興味を示さなくても気にせず話す)
一生懸命コミュニケーションを取ろうとしている感覚が伝わる
女子は綺麗なものというような、変な固定観念がある
付き合っただけで、結婚が視野に入っているような感じが会話の節々に見られる
お母さんへのリスペクトが強い
う~ん。。確かに💦💦
でも、だからと言ってどうこうというものではないそうで
同じように女子校出身の女子も、視点が女子校っぽくて、男子よりも顕著にわかるそうですよ。
まとめ
すでに社会人になった息子に下記の質問をしてみました
もう一度中学受験の時に戻れたら男子校を選ぶ? =共学を選ぶ
自分の息子に男子校を受験させる? =本人の好きでよいが、どちらかと言えば男子校を薦める
女子がいない物足りなさはあったものの、結果的には悪くない環境だったという事でしょうか
私も息子を男子校に入れる前は、人間形成的に偏りが生じるのではとそんな心配は不要でした。
男子校には男子校の良さがあり、共学の学校もカラーがあるので、
最初から男子校・共学と分けずに学校そのものを見て判断すべきだと思います。
最後に、余談ですが
男子校の卒業式は、お母さんに素直に感謝の気持ちを伝えてくれる子が多いです。
普段はそっけなくて、言葉も少ない思春期の息子に
「6年間毎日お弁当を作ってくれてありがとう。」っと、言われたら感激します。
学校でそうするように指導があったのでしょうね。みんなご両親に感謝のお礼をしていました。
女子の目がないから一緒に写真も撮ってくれますし、中にはお母さまをお姫様抱っこして写真を撮ってくれるお母さん思いの子も。
共学の卒業式でそんなことをしたら、女子が引いちゃいますよね💦
念のため…決してマザコンではありませんよ。
節目できちんと挨拶して親を喜ばせるのが礼儀だと学校で教育されているようです・・・
今回、メリットデメリットを紹介しまいましたが、我が家は男子校に行かせて後悔はありません。
皆さんの学校選びの参考になると嬉しいです。
皆さんがお子様に合った学校をみつけられますように…
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